矢沢あい先生の大人気漫画『NANA』。
特に登場人物が魅力的なんですよね。
ハチの因縁のライバル?であるレイラはトラネスのお姫様です。
タクミはレイラのためなら何でもするんじゃないかってぐらい
自分を犠牲にしてトラネスを守ります。
今回はトラネスの歌姫・レイラについて、セリフを交えながら深堀していきます。
目次
レイラは子供の頃からタクミの事を好きだった
↑二人はいつも一緒にいた
レイラは小学校のときからタクミとは幼馴染で、
クラスメートの男子からいじめられていた所をタクミに助けてもらっていたので、
レイラにとってタクミは昔から『王子様』でした。
当然、自分を守ってくれるタクミの事を好きで、二人でいるときにキスをしていました。
ところがタクミが中学に上がり、不良になり始めたあたりからタクミから拒否されてしまいます。
タクミ「もう俺にキスをするな。中学生なんだから」
レイラ「なんでー?」
タクミ「これからは彼氏とだけしろ」
レイラ「じゃレイラ、タクミの彼女になる」
レイラの突然の告白にタクミは『何言ってんだよ…』と戸惑います。
タクミ「だーめ。俺、彼女いるし」
ショックを受けるレイラ。
タクミ「でもレイラは可愛いから中学に行けば彼氏ぐらいすぐにできるよ」
タクミの言葉を聞く前にレイラは悲しみで部屋を出て行ってしまいます。
タクミは『アイツは単にブラコンなだけだ。俺はアイツとどうにかなるなんて考えられない』
と考えており、その後もタクミはレイラに手を出す事はなく、
他の女を複数人とっかえひっかえする青春時代を送ります。
レイラが救いを求めた相手はヤス
レイラはいつまで経ってもタクミに相手にされずに絶望の淵にいたときに
(高校生のとき)優しくしてくれたのが、ヤスでした。
ヤスはレイラがタクミに片想いをしている事も知っていて
レイラ「もう自分は好き放題するくせに、タクミなんて大っ嫌い!」
ヤス「そーなの?じゃもう俺にしとけ」
ヤスのストレートな愛情に癒されてレイラは2年ぐらい幸せな恋愛を送ります。
後日、707号室の麻雀大会でタクミとヤスの会話でこのようなものがありました。
タクミ「(ヤスは)レイラにはひどい目に遭わされたもんな~」
ヤス「何だよ、ひどい目って。脚色するな。いや、アイツのあれは天然だから」
ノブ「えっ!レイラって天然で男を振り回すタイプなの?!(驚愕)」
このことから、レイラは付き合ってる時にヤスを振り回していた事が予想できます。
レイラにしてみればヤスの事は『何を考えているのかわからない』と思っていた可能性があります。
元々、ヤスはレイラに『バンドなんて遊びでするもんだ』と言っておいて
その後、上京してブラストの活動を始めていたので、レイラはヤスを『裏切者!』と罵っていました。
ヤスは美雨と付き合うようになったときに、このようなセリフを言ってます。
ヤス「お前(美雨)は人の内側を見てる所がいいよ。
俺は何を考えてるかわからないってよく言われるから、そーゆー女じゃないとうまくいかねぇんだ」
これはおそらくレイラとの事を言ってるのかもしれませんね。
レイラにはスパルタなタクミ
タクミは仕事に対して厳しいので、レイラに対してもスパルタです。
レイラはタクミがハチと結婚する事にショックを受けて、
レコーディングから逃げ出します。
激高したタクミはマネージャーのマリちゃんに
タクミ「さっさと(レイラを)引きずり出せ!」
と怒鳴り周りを怯えさせます。
レイラは元カレ・ヤスの所に逃げ込み、部屋に入れてもらいますが、
ヤスはこっそりタクミに連絡をします。
レイラはヤスが帰ってくるのを期待して待ちますが、
迎えに来たのはヤスでもタクミでもなく、マリちゃんでした。
マリちゃん「タクミさんはしばらく休んでもいいって言ってます。
タクミさんは厳しい事を言ってもレイラさんの事を考えてくれてますよ!」
レイラ「違うんだよ、マリちゃん。タクミは仕事を投げ出すボーカリストはいらないんだよ。
今すぐ仕事に戻るから!私から歌う場所まで奪わないで!」
こうしてレイラは自分の苦しい気持ちを押し殺し、レコーディングをします。
タクミのスパルタ具合にレンは『どこまで(レイラを)追い詰めれば気が済むんだ…』
と呆れていました。
タクミにとってレイラは妹?
タクミはレイラの事は『汚してはいけない聖域』『自分の欲望に満ちた体液がレイラの中に入っていくのはオカルト』
だと考えています。(18巻、TAKUMI編参照)
高校の時も別の彼女がいたし、レイラとは決して恋仲にならないのがタクミも方針でした。
タクミはレイラの事は『妹同然』と考えており、それはレンとの会話でも明らかになっています。
レイラがレコーディングから逃げ出したときの会話で
レン「殿(タクミ)の寵愛を受ければ姫(レイラ)は歌うんじゃない?」
タクミ「俺があいつとヤれというのか!俺にとってあいつは妹同然なんだよ!」
その後、タクミはこのように言います。
タクミ「なんで城(バンドの人気)が大きくなるほど息苦しくなるんだ。
大切な妹を塔のてっぺんまで追いつめてしまった、愛してもやれねぇのに。
せめて塔をよじ登ってでも抱きしめてくれる王子様がいればいいんだけどね」
この時点でタクミはレイラとどうかなりたい気持ちはないように見えます。
誰も見てない所では優しいタクミ
イギリスでレコーディング中にレイラは高熱を出します。
つきっきりで看病するマネージャーのマリちゃんと
タクミは看病の交代をします。
熱でうなされているレイラを優しいまなざしで見つめるタクミは
レイラの手を取っていつの間にか自分も眠ってしまいます。
タクミは誰も見てない(レイラも気づいていない)所では
レイラに愛情を向けているのがわかりますね。
言葉の端々でレイラに対する愛情があふれだすタクミ
タクミは普段はレイラに対して冷血ですが、ふとした瞬間に
レイラを好きなんだろうな…と思うようなセリフを言います。
ハチが結婚式の衣装について話すシーン
レイラの結婚衣装のプロモーションビデオを見ながら
ハチ「私もやっぱりレイラと同じウェディングドレスがいいな」
タクミ「今からの変更は仕立て屋が泣くぞ」
ハチ「じゃお色直しを増やす」
タクミ「やめろ。だいたいあれはドレスじゃなくてレイラがキレイなの!お前じゃ無理だ」
ハチ「やっぱりできてるんだーレイラとー!」(号泣)
自分の嫁(ハチ)に対して、結構シビアですね。
タクミとレイラの会話シーン
レイラ「すごい自信ねー自分が世界で一番最高って思ってないー?」
タクミ「まさか、そんな。君が世界で一番最高だとは思ってるけどー?」
これは完全に褒め殺しですね。
タクミはおそらく『俺たちは最高!』と思ってそうですね(^^;
このようにタクミは普段はレイラに対して厳しいのですが、
たまに言葉の端々で『レイラの事が好きなんじゃないか?』と思えるようなセリフを吐きます。
でもタクミは『欲望に満ちた汚らわしい自分がレイラに手を出しちゃいけない』という理性で
自分の感情を押し殺しているように見えますね。
ついにタクミとレイラは結ばれる
バレンタインの日に、レイラはタクミにチョコレートを渡します。
受け取ってもらえたときに思わずレイラはタクミに抱きつき、戸惑うタクミ。
↑今までの気持ちを吐き出すかのような熱烈なキス
離そうとするタクミに対し、レイラは泣きながら言います。
レイラ「もう強がりは疲れた」
タクミ「お前は誰より特別な存在なんだよ。ただの愛人の一人に成り下がる気か」
レイラ「なりたい…」
こうしてレイラはタクミの愛人になる事を決意します。
タクミにとってレイラは『決して汚してはいけない聖域』だったので、
今まで恋愛関係にはならないように気をつけていたようですね。
でもあまりにもレイラのプッシュが激しかったので、
ついに受け入れてしまいました。
愛人関係になった途端、ギスギスする2人
レイラとタクミは愛人関係になりますが、
タクミはレイラに『シンとヨリを戻せよ』とシンに会う事を薦めますが、
レイラ『会えないと生きていけない。夢だけじゃ生きられない』と泣きわめくレイラに
タクミは一肌脱いでレイラと関係を持ちます。
そこに愛はなく、タクミはトラネスを終わらせたくない一心で
レイラを抱きます。
タクミとレイラが密かに付き合ってる事は周りのスタッフにもバレていて、
夜中に出かけるタクミに対し、レンは言います。
レン「本当はレイラの所に行くんだろ?
寂しいに決まってるよ。大事な城を守るために大切な妹を抱くなんて」
今までは仕事と恋愛は別物として淡々としていたタクミですが、
大事な仕事仲間であるレイラと関係を持ってしまった事で
精神的にいっぱいいっぱいになってしまいます。
タクミは『今度シンが帰ってくるってさ。機会を作ってやるから二人で会えよ』
とまたデリカシーのない言葉を言い放ち、レイラは再び激高して泣きます。
レイラはタクミに『本当に愛して欲しい』と思っていますが、
仕事の為にレイラを抱くタクミにそんな気持ちは持てず、
レイラ「私が望んでいたのはこんなのじゃないもん。昔みたいに仲良くしたい…」
タクミ「俺にどーしろってんだ…」
タクミはますます追い詰められていきます。
そんな中、レンが薬物の禁断症状に苦しむのを知ったレイラは
仕事をボイコットし、レンの事故死へと悲劇に繋がっていきます。
レイラはおそらくそばに自分を支えてくれる男性が常に必要なんですね(^^;
そうじゃないと自分のメンタルを保つ事ができないのでしょう。
レイラは子供の頃からタクミが好きだったけど、振り向いてもらえないので
寂しい時は別の男性に寄り掛かる事でメンタルを保っていたように感じます。
高校生の時はヤス、最近ではシン。(どちらもブラストメンバーやないか)
そのシンと会えなくなってしまった事でメンタルバランスが崩れて
本当の自分の願望(タクミが好き)が溢れてしまったのだと思います。
タクミは『シンとレイラを追い詰めてしまったのは自分の責任だ』と感じています。
(誕生日パーティーの時にタクミはシンに(仕事上、不都合なので)『レイラとは別れろ』と脅した。
レイラに恋愛より仕事を優先させて、結果的にレイラはシンと別れてしまった)
その罪悪感からタクミはレイラを立て直すために自分を犠牲にしたのだと思いますが、
それはレイラととっても自分にとっても
苦しい道になってしまったのが誤算でしたね…。
(ってか不倫は普通にダメですね)
未来編ではタクミとレイラはイギリスにいる
↑未来編のレイラ。あまり見た目は変わってないように見える
未来編ではタクミはイギリス、ハチは日本で別居をしています。
レイラがレンが死んでから歌えなくなったので、
トラネスの活動は止まっていますが、タクミは音楽関係の仕事をしていて
レイラもイギリスで暮らしているようです。
(生活費はどうしてるのかは謎。トラネスの歌詞はレイラが書いてたので印税?)
レイラはタクミとハチの子供・レン(シンにそっくりな男の子)が
ギターを弾くと歌うのだそう。
↑シンにそっくりな男の子・レン。ハチとタクミの子供。
レイラがイギリスの並木道で独り言を言ってるシーンがあります。
レイラ「タクミが大事にしているものは全部ぶち壊してやりたかったの。
でもね、レンと同じ名前のあの子と手を繋ぐと自然と優しい気持ちになれるの。
憎らしかったはずなのに」
レイラは死んだレンに話しかけていたようで、
誰もいない並木道のベンチを見て涙を流します。
未来編でもレイラはかなり精神的に参ってるように見えますね。
レイラは日本にいるとマスコミやファンの目にさらされて
息苦しい想いをするので、あえてタクミがレイラを養生させるために
イギリスで生活をさせているのかもしれませんね。
さいごに
今回はトラネスの歌姫・レイラについて語りました。
何かとお騒がせな性格で、周りにいるメンバーは彼女の行動にかなり
振り回されていますが(レンはレイラを迎えに行こうとして事故死)
それでも人を惹きつける不思議な魅力があるのがレイラですね★
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