アニメや映画で人気の名探偵コナン。
私も昔コナンのコミックを集めていたのですが、あまりにも長くて途中で挫折!
でも最近、ようやく黒の組織のボスの名前が明らかになってきたので、
10年以上ぶりにコナンをまた買い始めました。
20年以上読者が知りたがっていた黒の組織のボスの名前は
95巻で新一(コナン)の父親・優作が推理して明かしています。
その名は『烏丸蓮耶』(からすまれんや)。
とりまる…じゃないですよ!からすま、です。
(そーいや昔、金田一の犯人の苗字にもあったな…)
今回は黒の組織のボスと言われる烏丸蓮耶って誰なのか?
誰かに成りすまして生きているのかについて徹底考察します。
目次
ところで烏丸蓮耶って誰や!
推定140歳以上の大富豪
コナン95巻で工藤優作は17年前の『羽田浩司殺害事件』で残されたダイイングメッセージから
「CARASUMA(からすま)」と黒の組織のボスの名前を導き出します。(アナグラム)
コナン界では過去にも『土井塔克樹』の正体が実は『怪盗キッド』の変装だったりと
文字を並び替えるアナグラムの手法を使っていた事があります。
烏丸蓮耶の名前が出てきたのはコミックス30巻。
犯人が館に隠された財宝の隠し場所を知るために、
怪盗キッドの名を語り、探偵達が集められたあの事件です。
その時の殺人の舞台となった館の持ち主が烏丸蓮耶です。
その昔財宝の隠し場所を考古学者に解かせようとしたが、解けずに学者たちを見せしめに殺していった。
烏丸自身も謎の死を遂げたんだそう。
その忌々しい事件の伝聞として名前とシルエットだけで本人の姿は出てきていません。
↑謎の人物、烏丸蓮耶。くちばしの大きいカラスが烏丸蓮耶の紋章
何十年も前に黄昏(たそがれ)の館の持ち主で、もし現在も生きていたとしたら
140歳を超えている事になります。
烏丸蓮耶ってどんな人なの?
優作から見た烏丸蓮耶
95巻で工藤優作はコナンに次のように言ってます。
優作「この推理が正しければ、お前はこの日本で最も強大な人物を敵に回そうとしている事になる。
この世にいないはずの大富豪をな…」
推定140歳以上とすればすでに死んでいる可能性が高いです。
組織の目的が『不老不死』で、研究者達が不老不死を叶える薬を作って
烏丸蓮耶がそれを飲んで若返っているとしたら、まだ生きている可能性があります。
黒の組織のメンバー・ベルモットもなぜか年を取っていないようなので
ありうる話ですね。
烏丸グループというのがあるらしい
95巻では宮野志保(灰原哀)の両親、
宮野エレーナと宮野厚司で次のような会話があります。
宮野エレーナ「例の話はどうなったの?あなたの研究をバックアップしてくれる施設に移るって話」
宮野厚司「あれは断ろう思ってるよ。君のお姉さんも少し胡散臭いって言ってたしね…」
宮野エレーナ「でもスポンサーはあの烏丸グループでしょ?」
宮野厚司「そうなんだが悪い噂も聞くよ?また学会でマッドサイエンティストと叩かれるのもなんだしねぇ…」
宮野エレーナの姉は赤井メアリー(赤井秀一達の母親)で、イギリス情報局秘密情報部(SISまたはMI6)です。
『あの烏丸グループ』と何やら社会的に認められている会社のような口ぶりですよね。
そもそも宮野厚司は白鳩製薬という大きな会社で薬を作っていたのですが、
大きなグループ(烏丸グループ)が買収しようとして白鳩製薬は倒産してしまいます。
仕方なく宮野厚司は夫婦で小さな町医者をしていくつもりでしたが、
エレーナに2人目の子供(のちの宮野志保)が生まれること、
エレーナが彼の研究を熱心に後押ししている事もあり、
その後、烏丸グループのラボで、宮野夫婦はコナンや灰原を幼児化させたアポトキシン4869を作らされる事になります。
烏丸グループは大きな会社を買収しようとするほど、強大な力を持った企業だということがわかります。
『あの方』とはどんな人物なのか?
長年仕えてきたピスコを切り捨てる
24巻で黒の組織メンバー・ピスコは高齢で、『あの方に長年仕えてきた』と言っていました。
ピスコの表の顔は「経済界の大物」と称される大手自動車メーカー会長・枡山憲三。
↑冷徹なジンの兄貴
ジン「組織の力でここまでのし上がってきたんだ…もう十分いい夢見ただろ?」
ジンはあの方から事前に了承を得た上で冷徹にピスコを撃ち殺します。
長年仕えてきた部下でも失態をすると、容赦なく殺す判断を下せる『あの方』はかなり冷徹な人物だと想像できます。
ベルモットとは特別な関係?!
ベルモットはあの方の『お気に入り』だとされていて、
ジンもベルモットには頭が上がらない様子です。
ベルモットはあの方の事を『石橋を叩き過ぎて壊しちゃうタイプ』と表現しています。
42巻でベルモットがあの方からメールを受け取るシーンがあります。
あの方『どうやら私はお前を自由にさせすぎたようだ。私の元へ帰ってきておくれ。ベルモット』
これは単なるお気に入りの部下への対応ではないですよね。
恋人、愛人、もしくは妻に語り掛けるような口調です。
過去にバーボン(安室透)が運転をしながらベルモットに語るシーンがあります。
バーボン「組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね…まさかあなたがボスの…」
バーボンだけがボスとベルモットの本当の関係を知っているようです。
それが恋人なのかはたまた夫婦なのかはわかりませんが、深い関係であることが想像できます。
でもここでちょっと気になる事があります。
前にジンはベルモットと関係を持っていた事を示唆する描写がありました。
あるシーンでバーでの変装を解いたベルモットがジンに言います。
ベルモット「久しぶりにマティーニでも作らない?」
ジン「黒と黒が交わっても黒にしかならねぇよ…」と返答します。
マティーニというお酒はベルモット(酒)とジン(酒)をブレンドして作られるお酒です。
ベルモットはピンと来てないウォッカに「知らないの?ジンとベルモットが交われば…」と説明してるし、
暗にジンを誘っているように聞こえます。
ベルモットから誘ってるとは言え、ジンはボスの女に手を出したって事になりますね。
ジンが『あの方』から消されない事を祈ります…。
烏丸蓮耶は誰かになりすましている?
烏丸蓮耶=大黒連太郎?!
黒の組織のボスが烏丸蓮耶だとわかりましたが、実際には登場してこないので
今までのコナンの話の傾向からすると、登場人物の誰かになりすましている可能性があります。
よく言われているのが28巻の不老不死伝説で有名な『人魚の棲む島』と言われる美國島へ行く話。
この話では儒良祭りの名簿に組織にいた頃の灰原の名前『宮野志保』やジンやウォッカらしき名前が
書かれていると話題になっています。
- 「宮野志保」→灰原哀の本名
- 「魚塚三郎」→ウオッカ
- 隠れている部分に「黒澤陣」→ジン
儒良祭りの名簿を見ていた時の服部平次のセリフにこのようなものがありました。
服部「元外務大臣に官房長官に日銀の総裁!昔、日本を動かしとったお偉いさんがぎょーさん名前を連ねてんでー!みんな長生きしたかったんやなぁ…」
その時に服部が開いていたページに『大黒連太郎』という名前が記されていて、
それが黒の組織のボス・烏丸蓮耶と同一人物ではないか、と言われています。
確かに『大黒連太郎』と『烏丸蓮耶』はなんとなく雰囲気が似ている感じがしますね。
- 黒=烏(からす)
- 太=丸
- 連=蓮
- 郎=耶
また、12巻で「ゲーム会社殺人事件」(黒の組織にいる大男・テキーラが爆発に巻き込まれて死ぬ事件)で
黒の組織と取引していた会社員が「彼らと会う店はいつも同じだった」、
「米花町の大黒ビルの最上階にある『カクテル』というバー」だと証言していることから、
大黒ビルは『大黒連太郎』の持ちビルで、黒の組織とのつながりがある事が推定されます。
でも大黒連太郎も烏丸蓮耶と同様に名前でしか登場していないので、
烏丸蓮耶の正体は誰なのかはわからないままです。
服部の『昔、日本を動かしとったお偉いさん』達の中に大黒連太郎がいるとしたら、
烏丸蓮耶はかなりの大物という事になります。
あの方に長年仕えていたピスコが組織の力でのし上がって経済界の大物にまでなっている所を見ると、
烏丸蓮耶はそれ以上の大物って事になりますね。
烏丸蓮耶は誰に成りすましている?
ただでさえ、信じがたい人物
もし烏丸蓮耶が誰かに成りすまして生きているとしたら、誰になるのでしょう。
ここからは完全に私の勝手な思い込みなので、軽い気持ちで読んでもらえるとうれしいです。
まず、黒の組織のボスが烏丸蓮耶って聞いたときに正直、『誰だっけ?』となったので
烏丸蓮耶に成りすましている人物も『誰やねん、それ』という展開はないと考えたいです(;^ω^)
なので1回しか出てきてないレアキャラ、名前だけしか出てないキャラは除外します。
47巻の灰原哀とコナンの会話で次のようなものがあります。
灰原哀「警察を動かすには、あの時点でもう、そのメールアドレスがわかってなければならなかったのよ。
ただでさえ、信じがたい人物が浮かび上がってくるかもしれないんだから」
コナン「お前、まさか、知ってたんじゃないだろうな?
奴らのボスのメールアドレスも、そいつが誰なのかも!」
灰原哀「さあ、どうかしら。」
灰原のこの口調からして、おそらく黒の組織のボスが誰なのかを知っている様子です。
しかも『ただでさえ信じがたい人物』と言ってるので、それはコナンにとって
信じられない人物である可能性があります。
ボス自身がアポトキシン4869を飲んで幼児化して、
他の人物になりすましてるとすると
誰になりすましているのかを考察したいと思います。
考察①円谷光彦
よくネット上で言われているのが、コナンの同級生の円谷光彦が黒の組織のボスではないか、
という噂です。
確かに小学1年のわりには知識量も多く、コナンと同程度の頭の良さと言われているようです。
35巻『消えた光彦』では光彦は駅で間違えて大人用の切符を買って、
駅員さんに取り換えるように頼んでいます。
『コナン』では細かい伏線をきちんと散りばめられていて、
意味のないセリフやシーンは入らないことを踏まえると、
光彦が大人用の切符を間違って買う行動は『実は中身は大人なのでは?』と疑いたくなります。
また、その後に森で連続殺人犯の沼淵己一郎と光彦は遭遇します。
沼淵己一郎は黒の組織の末端メンバーなのですが、光彦の姿を見て言います。
沼淵己一郎「一緒やな、お前とワシは、同じや」
種明かしをすると、光彦も沼淵も『森に蛍に会いに来た』という目的が一緒、という意味で
沼淵はこの言葉を言ったのですが、これが『俺もお前も黒の組織のメンバーだな』という意味で
言ったのではないか?という疑惑も捨てきれません。
考察②服部平蔵
誰があの方の成りすましだったらショックかを考えると、
コナン(新一)の親友の服部平次の父親・服部平蔵です。
服部平蔵は大阪府警本部長で、『コナン』に出てくる警察官の中でトップクラスの切れ者で、
盗賊団を一斉検挙をする際には平次やコナンが圧倒される程の迫力を持つ人物です。
めったに出てこないレアキャラですが、出てきた時の存在感は抜群で、誰も彼には逆らえない雰囲気です。
(妻の静華には甘く、膝枕・耳掃除をしてもらう描写がある)
まず、息子の服部平次があれだけコナン(新一)の周りで事件を解決したり、関わっていってるのに
黒の組織から全くマークされてないのが怪しいです。
42巻では服部平次は仮装パーティーを行う船の上で工藤新一にそっくりに変装をして、
仮装しているウォッカの前で新一の変装を解いて自分の姿を明かします。
ウォッカはその事をジンに報告しますが、その後、平次は黒の組織に全く狙われていません。
ウォッカはジンに報告をするときに戸惑いながら
ウオッカ「妙なことになってまして…」
と言っていました。
『死んだはずの工藤新一に変装していたのが服部平次で、ボスの息子がなぜ?』という気持ちで
そのような報告をしたとしたら、平次が組織から狙われない理由の辻褄が合います。
また、63巻で元太の父親が容疑者となった事件で、高木刑事が容疑者から外そうと言ったときにコナンは次のように言います。
コナン「だめだよ。ホームズも言ってたよ。感情的な性質は時には推理をも妨げる。元太の父親だからといって必ずしも犯人ではないとは言い切れないでしょ?」
これは自分の親友の平次の父親の平蔵が『あの方』だったときの伏線ではないか?とも考えられます。
他には、94巻で灰原からAPTX4869の解毒剤をもらった新一が帝丹高校の修学旅行に参加するが、
万が一、薬が切れたときのフォローを服部に頼みます。
昼は新一のグループを尾行し、夜はベッドの下に潜んで待機して新一を全面サポートします。
服部「こらめっちゃ貸しやからな…」
服部に大きな借りを作った新一。
その借りを返すのが、黒の組織のボス関連で服部が絡んできた時ではないか、と推察します。
コナン界では他の男女はどんどんカップルになっていってるのに対し、
服部と和葉だけは未だにカップルなっていないのは、
単にくっつかない方がギャグっぽくて面白いってだけでなく、
ストーリー展開上、何か深い理由があるのかもしれません。
さいごに
今回は黒の組織のボスと言われる烏丸蓮耶って誰なのか?
誰かに成りすまして生きているのかについて考察しました。
長年の謎だった黒の組織ボスの名前はわかったけど、
死んだはずの人物である以上、実際は何もわかってませんよね…(;^ω^)
きっと漫画の中に伏線が散りばめられていると思うので、
読み返してみたら、また新たな真実が明らかになるかもしれません。
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