「浦沢直樹展~描いて描いて描きまくる!~」大阪南港ATCまで行ってきました。浦沢直樹さんと言えば『YAWARA!』『MONSTER』『20世紀少年』などのヒット作を次々と生み出した漫画家さんです。
実は私、子供の頃から浦沢さんの作品が大好きでコミックスをかなり集めてます。なのでATC南港という遠くてちょっとマニアックな場所にも足を運びました(笑)なぜATC?!今回は浦沢直樹展について書きます。
ATCに着いたら早速ケンヂが呼んでいた
これはテンション上がりますね。20世紀少年のケンヂ!20世紀少年は映画化もされたので浦沢直樹さんを知らない人でも20世紀少年は知ってる人は多いのではないでしょうか。
大きな看板の隣には柔ちゃんに滋吾郎!
浦沢さんと言えば『YAWARA!』も有名ですよね。『YAWARA!』は子供のときに父の本棚にあったのでハマってたな~コミックスの表紙が可愛くて大好きだった。
ちなみに柔のうしろにいるのは私はてっきり『20世紀少年』のカンナだと思ってたんですがテニスボールを持ってるので『HAPPY!』に出てくる圭一郎先輩だったみたいです。
柔ちゃんと言えば滋吾郎。『YAWARA!』が終わった後に『GIGORO!』という番外編のようなコミックスも出てそれも読みました。コミックスの裏表紙が毎回滋吾郎でいつも食べ物を食べていて「今回の食べ物は何だろう?」と楽しみにしてたな~
浦沢直樹展の中へ
単行本1冊分丸ごとの原稿が展示されるほか、ストーリーの構想メモやネームも公開される。また秘蔵のイラストやスケッチや、マンガを描き綴った少年時代のノートも見どころ
引用:コミックナタリー http://natalie.mu/comic/news/198448
展示会の原画など中は基本撮影NGですが、撮影OKスポットもいくつかあってOKな所だけ写真を撮りました。
最初に暗い部屋で『MONSTER』のヨハン・リーベルト(妹の変装をしてる)がいたのにはびっくりしました!普通に怖いわ!!(>_<)
浦沢直樹さんの生原稿、やっぱりすごかったです。圧倒的な上手さ、迫力、線の丁寧さ。本当にこの人は漫画家になるために生まれてきた人なんだ、と実感。『天才』という言葉じゃ片づけられません。本当に漫画を描くことが大好きで子供のときから描いて描いて描きまくってます。
『漫画家の道は一日にしてならずぢゃ』という言葉が頭に浮かんできました。ちょっと絵を描くのが好きなくらいで「儲かりそうだし漫画家になろうかな~♪」と思ってる若者はこの展示会に来た方がいいです。
圧倒的な才能、血のにじむような努力、描きたいという熱意、良い物を仕上げたいという職人気質。それらが揃ってないと生半可な気持ちでは漫画家にはなれない、という事をまざまざと見せつけられます。もし子供が将来を決める大切な時期になって「漫画家になりたーい」って言いだしたら浦沢直樹さんの展示会に連れて行くといいかもしれません。
下書きの時点ですでに面白い
(『20世紀少年』のともだち。子供が見たら間違いなく泣くであろう不気味な人形)
中には作品の原稿の他にストーリーの構想メモやネーム(漫画の下書き)があったのですが、下書きの時点で既に面白いです。
浦沢直樹さんの作品って読者をキャラの目線に憑依させるのがとにかくうまいんですよね。主人公じゃない脇役キャラでもその回で主役だったら感情移入させちゃう。
『20世紀少年』なんかは主役はケンチなのに長い間ケンチ不在でも(早い段階で死亡説)話が普通に成り立ってるし、普通じゃあり得ないですよね。(最終回近くで再登場したのでヒーロー登場感がハンパない(^^;)
ストーリー構想メモも面白かったです。ああ、この話はこのようにして組み立てていたのか~!と感激。『20世紀少年』は「トモダチの正体は誰?」という謎解きのようなテーマがあります。作者が神の目となって頭の中の回答を読者に淡々と明かす作業ではなくて、読者や真実を探るキャラと一緒に謎を解明していくぞ!ってスタンスでセリフを練っているように見えました。ああ、だから浦沢さんの作品は面白いんだ、読者を惹きつけるんだなぁ。
まだまだ語りたいことはありますが…長くなりそうなのでそろそろ次に移ります。[ad#ad1]
浦沢グッズ、GET!
私はこのような展示会グッズはあまり買わないタイプですが今回は記念に買っちゃいましたよ~。
浦沢作品のキャラたちが乗ってるクリアファイル(432円)。東京会場に比べて大阪会場は値段がお高めですね(笑)
『20世紀少年』からはケンヂ、カンナ、漫画家、オッチョ、蝶野警官。
『YAWARA!』からは柔、滋吾郎、さやかお嬢様、富士子さん。
『HAPPY!』からは海野幸、ライバルの蝶子、サンダーさん、弟のサンゴ君、凰奥様ん所のワンちゃん。
『MONSTER』からはDrテンマ、アンナ、ルンゲ刑事。
『PLUTO』からゲジヒト刑事。
そして連載中『BILLY BAT』からケヴィン、コウモリ。あとはMASTERキートンとか…?もうここらへんになってくるとわかりません(^^;
私の大好きな『MONSTER』のヨハン・リーベルトがいない!忘れたのか…?それともこれはアンナ(双子の妹)に変装したヨハンなのか?
『20世紀少年』のクリアファイル(432円)。浦沢さんのカラーはやっぱりキレイです!『MONSTER』の原画カラーなんて色が綺麗で本当にうっとりしました。(怖いシーンなんだけども)
主要人物の後ろでカンナのバイト先の中華料理屋店長や常盤荘のオバチャンが加わってるのがじわじわきます(笑)こうしてみると登場人物が多いですね。
プリントクッキー(162円)、2枚買いました。結構クオリティ高い!これは…食べるのがもったいないなぁ…。でも食べないで腐れるのはもっともったいないのでいつか食べます!!(>_<)
そんなわけで浦沢直樹展はいろいろすごくて行ってよかったです。漫画をまたじっくり読み直したいけど…実家に置いてあるんだな~(>_<)
◆浦沢直樹展@南港の情報はこちら
18時までやっていて私は土曜日の17時位に入ったらすごく空いてたのでかなりゆっくり見れました。閉まる直前くらいがねらい目かも?!中は静かに作品を見入ってる人が多かったです。子供は夫に預けて正解だったわ。
余談。ATCのイルミネーション
ATCはクリスマスのイルミネーションが綺麗でした。港なので風は少し冷たいけどとてもいい雰囲気。
もうすぐクリスマスですね~!そろそろいろんな準備をしなきゃなぁ…(^^;